■関連リンク
   曹洞宗
   天文学的つながり

数学とは面白いもので、無機質な計算が驚くべき事実を導き出すことがあります。
私たちのご先祖さまたちの数をはじき出した有名な計算があります。
 父と母がいて、私たちはこの世に生を受けました。つまり私の誕生に必要なのは
二人。その父と母にも同様に二人が必要ですから、二×二=四人。この計算を繰り
返していくと、十代前では1024人。二十代前で100万人を超え、三十代前で
はなんと、十億人を超えます! 実際には、数え切れないくらいの世代を経て今の
私があるわけですから、その数は天文学的数字、限りなく無限の彼方へと広がって
いくのです。
 お経にも「無量百千万億」なんて想像もできない巨大な数字が出てきますが、私
たち自身もとてつもなく広大な数の人たちとのつながりから存在しているのですね

   ギー

 お釈迦様がお奨めになられている食品に「ギー」というオイルがあります。
日本でも、インド関係の食料品店に行くと手に入りますが、家庭でも無縁バターか
ら簡単に作ることが出来ます。
 ギーは古代から良質のオイルとして知られ、食欲増進、消化促進、腸内環境の改
善などの効果があるとされます。
 また知性・理解力・記憶力を高めるとも言われています。
 このように素晴らしい効果を持つギーは、お釈迦さまの時代からよく使われてい
ました。仏典では「サーピス(sarpis)」「サッピ(sappi)」などの名称で載っ
ています。
 面白いことに、ギーは、日本で有名な飲みものの命名と関係があるのですよ。
sarpisの「S」を「C」に替えると「carpis」。そう、カルピス命名の由来になって
いるのです。

   適量を知る

 ここ数年、食に対する関心が高まっています。日本食が見直され、オーガニック
など身体にやさしい食が求められるようになっているようです。
 お釈迦さまの時代に、コーサラ国という大国がありました。その国の王さまパー
セナディー王は、お釈迦さまと非常に親しく、よくお釈迦さまを訪ねては会話を交
わされていました。
 そのパーセナディー王はとても太っていて、お釈迦さまのもとに行くのにも息を
切らしていました。それを見ていたお釈迦さまは、こうおっしゃいました。
 「人はいつも自らに気をかけて、量を知って食事をとるのがよいでしょう。そう
すれば、苦しみが少なく、老いも遅く、寿命を保つでしょう」
 美味しいからと、ついつい食べ過ぎてはいけませんね。自分にふさわしい量を知
って、適量を食べるのがよいのですね。