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   曹洞宗
   挨拶

 「おはようございます」「こんにちは」挨拶ってきもちがよいですよね。
挨拶は万国共通の大切なマナー。アメリカでは、飛行機でたまたま隣の席になっ
た時など「近くにいる知らない人にも挨拶する」というマナーがあります。それ
を知らずに挨拶しないと、失礼な人だと思われてしまいます。外国旅行に行く時
は、出来ればそれぞれの国の言葉で挨拶が出来るようにしておくと、旅がグッと
楽しくなりますよ。
 お釈迦さまも挨拶の重要性をお説きになっていらっしゃいます。
 丁寧な挨拶を習慣とする者に、
 いつも年長者を尊敬する者に、
 四つの法(ダルマ)、
 長寿・美貌・安楽・力が増大する。
 「ダンマハダ」一〇九(拙訳)
 丁寧な挨拶で、気持ちのよい毎日を過ごしましょう。
 

   ピンチをチャンスへ!

 受験や大事な試合を前にして、落ち着かない気持ちになることがあります。これ
までしっかりと勉強や練習をやってきたのに、緊張やプレッシャーから不安になり
、自らを追い込んでしまって、ピンチになることがあります。
 不安になることは自然なことです。人には「ネガテイブ・バイヤス」という心理
が働きます。ポジテイブなことよりも、ネガテイブなことに意識が向いてしまうの
です。
 不安になるのは、自然なこと。
 不安になるのは、それだけ真剣に向き合っているということ。
 そう捉えると気持ちが楽になってきませんか。あとはその不安に押し流されない
ように気をつけましょう。本番前に過剰に意識して縮こまってはもったいない。
これまで頑張ってきた自分を信じて、自分の力を最大限に出し切りましょう。
 ピンチをチャンスへ!

   そっ啄同時(そったくどうじ)

 青年期の生意気気盛りって、誰にもあるものです。若きみなぎる力を背景に、
自分一人で生きてきたんだ、これからも自分の道を切り開いて行くんだ、と鼻息の
荒い時期があります。それは青年期の大切な成長過程です。自信と希望に満ちた美
しい時です。
 禅語に「そっ啄同時」という言葉があります。ヒナ鳥が卵から外の世界に出よう
とする時に、そのか弱いくちばしで、内側からコツコツと殻をつつきます。その音
を聞いた親鳥は卵の外側からその場所を聞き分け、ピンポイントでカツカツとつつ
きます。内と外から力が加えられた卵はパリッとわれて、無事にヒナ鳥はこの広い
世界へと出てくるのです。
 希望に満ちた若人を、強く応援しましょう。その手助けに彼らが気付こうが気付
くまいが、殻を破って出てきたヒナたちが大きく羽ばたけるように!