坐 禅

あわただしいこの世にも
安らぎの座がある
それはしずかな心である
永遠に人間を力づけ
限りない活動の源泉となる
しずかな心で
じっとすわりなおしてみよう

 私たちは、あわただしければ、あわただしいほど、自分自身を見失いがちに
なってしまいます。
 そんなときほど、しずかな心でじっとすわりなおす姿勢が大事になるのでは
ないでしょうか。
 姿勢は、からだのかっこう、構えのことです。私たちにとって、この姿勢を
ととのえることは、日常生活の基本です。
 宝暦にも「坐禅のすすめ」が示されています。手を組み足を組むのが坐禅の
すがたですが、椅子坐禅も説明されているように、坐禅はまず実践です。
 あなたの生活の中に、・・一日一座・・しずかな心で座る生き方を深め、
安らぎのある日常をととのえましょう。

   一 仏

 曹洞宗のご本尊様は、一仏即ちお釈迦さまです。
本尊唱名は「南無釈迦牟尼仏」とお唱えします。
 南無は、インドの古い言葉「ナマス」の音写語で「帰依する」という意味で
す。
 帰依は、拠りどころとし、信仰することですから、本尊唱名は、「釈迦牟尼
仏に帰依します」ということです。
お釈迦様に帰依するということは、私たちの信仰生活の上で、一番の証です。
 一日に一度は、ご本尊様におまいりし、手を合わせ、お釈迦様をあおぎ、口
に唱えて本尊唱名を申し上げましょう。
 信心の日送りが、身も心も安らかにし、み仏との絆を深め、ひいては、今、
社会に求められている明るい家庭仏法の確立につながっていくのです。
 正しい信仰に生きるものとして、常にみ仏を身近に感じつつ、その行いを
わが身に引き当てて、ともにあゆみましょう。

   六波羅蜜

 春・秋の彼岸会は、春分の日・秋分の日を中心とする七日間に行われる仏教
行事です。
 私たちは、お彼岸になると、お寺まいりやお墓まいりをして供養をします。
お彼岸は、このおまいりや供養も大切ですが、それと同じように、仏教では、
仏道の修養につとめる大切な期間でもあります。
 その修養は「六波羅蜜」とよばれるものです。
布施・惜しむ心を退けましょう
持戒・行いを正しましょう
忍辱・怒りやすい心を治めましょう
精進・怠りの心をなくしましょう
禅定・散りやすい心を静めましょう
智慧・愚かな暗い心を明らかにしましょう
の六つの徳目です。
 お彼岸の一週間、自分と向き合い、六つの徳目を一つでも実践し、修養に
心がけたいものです。